コンサルティング会社から事業会社の東急ハンズへ転職し、同社の情報システム部門を強化。ビジネスの成長にも大きく貢献したハンズラボ代表長谷川秀樹さん。今ではそのノウハウを小売業向けに提供するハンズラボの代表も務めます。長谷川さんに、情報システム部門への想いについて伺いました。

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INNOVITO:今手掛けている仕事や、長谷川さんが力を入れているプロジェクトを教えていただけますか。

長谷川:東急ハンズでは、オムニチャネルの責任者をしております。
また最近は、iPadを活用したPOSの展開をしています。POSは、単なる精算のポイントではなく、コミュニケーションやプロモーションのポイント(場所)になるように実装していく予定です。

INNOVITO:小売の鍵であるPOSの強化は、情シスとして守りを固めつつ、コミュニケーション・プロモーションのポイントにするという点では攻めも感じます。もう少し詳しく聞かせていただけますか。

長谷川:レジで商品をスキャンしている時って・・お客さんもどことなくそわそわするというか、何していいのかわからん状態ですよねw。折角の接点の場所なんだから、カスタマーディスプレイにお客様別にプロモーションのメッセージを出そうと思っています。

INNOVITO:確かにたくさん物を買ったときなどは、レジ待ちの時間は手持ち無沙汰ですね。そんなときに、買い忘れたものが表示されたら、また売り場に戻ってしまいそうです。商品が豊富な東急ハンズだとなかなか帰れなくなりそうです(笑)。
 
長谷川さんはもともとコンサルタントだったと伺っていますが、事業会社へ転職するきっかけは何だったのですか?

長谷川:コンサルティング会社で働いていると、事業会社で働きたくなるんですよw。

INNOVITO:そうなんですか?

長谷川:なぜって、企業改革に重要なのは「実行力」です。コンサルタントが提供する「支援力」は、実行されてなんぼのもんです。ただし、ほとんどの企業は過去の延長線上で成長しており、「非連続」な成長をするのは難しい。サラリーマン的リスクがあるからです。

INNOVITO:確かに現場が本気で実行しないと、大きな変革を伴う提案は道半ばになるケースが少なくないですよね。

長谷川:であれば、事業会社側で働きたいなと。

INNOVITO:中の人になって最後まで見届けたいと。
実際、東急ハンズの情報システム部門に入り、仕事はもちろん、人材育成も力を入れていたと聞きます。

長谷川:プログラミングが未経験の50代が情報システム部門に入り、エンジニアとして活躍するようになりました。

INNOVITO:すごいですね。エンジニアに大切な素養はなんでしょう。

長谷川:情熱です。「情熱は全てを凌駕する」です。今は、外部勉強会(そういうサイトもいっぱいあります)、ネット上、いろいろ勉強ネタがあります。情熱のある人は、そこからどんどん学びますね。

INNOVITO:情熱があると、自分で吸収しようとする意欲も高いですからね。東急ハンズに限らず、最近の企業の情報システムについて感じる課題は何かありますか。

長谷川:組織です。既存システム領域と、新規(IoT、AI、クラウドサービス利用など)領域を完全に分けて、企画運用を開始するのがいいのではないでしょうか。

INNOVITO:同じ担当者が両方考えるのは難しいですか?

長谷川:今のレガシーの延長線上では、あまり、オモロイことはなさそうですもん。

INNOVITO:スパッと切り分けて、新たなことを手がける担当者にのびのびと発想してもらうのですね。
新規領域の拡大が急速な上、長谷川さんのようにCTOで活躍する方もメディアに出てきていますし、情報システム部門はさらに面白くなっていきそうですね。長谷川さんが感じる情シスの可能性や魅力は何ですか?

長谷川:IT起業家になれるという可能性が一番オモロイのとちゃいますか。今をときめく仕事・職業に最も近いポジションにいる。のに、気付かず、ずっと、レガシーのおもりをしているという現実はありますが・・・。

INNOVITO:「気付かない」というのはもどかしいですが、その分活躍の余地がまだまだ広がっているということですね。
ありがとうございました!

関連セミナー

長谷川さんが登壇するセミナーが8月1日に開催されます。
「ITエンジニアが描くキャリアの未来〜情シスのキャリアとCTOへの道」
日時:8月1日(月)19:00-21:00
場所:DMM.com(恵比寿)
参加費:1500円(ドリンク1杯付き)

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