NTTコミュニケーションズ
クラウド・エバンジェリスト
林 雅之氏

画像: opinion:林雅之「ITパーソンの未来は人脈にあり」第2回 〜成功に向けた人脈形成は30代がタイムリミット

クラウド業界のオピニオン・リーダー的な存在のNTTコミュニケーションズ 林雅之氏のインタビュー。後編では仕事の可能性を広げる人脈づくりについて語ります。

成功に向けた人脈形成は30代がタイムリミット

― 日本のIT業界でも、エバンジェリストの重要性がかなり認知されてきたように思えます。そうした中で、エバンジェリストを目指す若い世代の方も増えてくるはずです。そうした若手の育成という点で、日本のIT企業にはどんな課題があると見ておられますか。

日本のIT業界全体のエバンジェリストに対する理解はかなり深化してきていると思いますが、まだまだ、エバンジェリストに対する評価は企業によってもさまざまで、発展途上ところがあると感じています。

特に、若手社員が、次のエバンジェリストを目指して自発的に活動していくためには、社外の活動を後押ししてあげて、市場から評価され自社のメリットにつながる活動を、社内でも評価していくための仕組みづくりが大切になると思います。

― その辺りも含めて、IT業界の若手に何かアドバイスはありますか。

何よりも大切なのは、20代から30代の若いうちに社外のコミュニティに積極的に参加して人的ネットワークを広げておくことです。とりわけ、IT系・技術系の領域で身を立てたいと思うのなら、若いうちに業界の先端トレンドを追っているコミュニティに身を投じておくべきでしょう。

― 例えば、どのようなコミュニティがお勧めなのですか。

今であれば、IoT(モノのインターネット)などの研究会でしょうか。そうした尖ったコミュニティで仲間を作り、ともに試行錯誤を繰り返していけば、自ずと将来性豊かな仲間が出来ていきます。その人脈は、必ず、のちの貴重な財産になるはずです。また、社外の人と密接な関係を築くには、少なくとも3年程度のときが必要です。ですから、40代・50代になってから人脈を築くのでは遅すぎるのです。もう1つ、自ら情報を発信することも強くお勧めしたい。そのためには、情報発信の機会を自ら設けていくことが大切ですし、若いうちに、さまざまな経験を積んでおくことが重要です。

― そうした経験を積まれてきた林さんが、今、心がけていることは何ですか。

1つは、体を動かすことですね。月1回のペースで10km程度のマラソン大会に出ています。もう1つは、やはり情報の収集と発信です。例えば、情報収集の目的で、リアルな集まりに参加したり、ネットの記事を毎日50本以上読んだり、海外文献に目を通したりしています。また、仕入れた情報は必ずアウトプットするよう心がけていて、ブログは毎日更新しています。最近では、1日3~4本のブログを並行して書けるようになっているので、情報の発信力はかなりあるほうではないかと自負しています。

― そうした日々を送りながら、どのような将来ビジョンを描いておられるのでしょうか。

やはり、マーケット・インフルエンサーとしてのパワーをもっと大きくしたいですね。できれば、自分のオピニンで、IT業界の「キーワード」が変えられるような存在になりたい。

そんな大望を抱きつつ、現在は、クラウドだけではなく、IoTや人工知能などに関する情報も積極的に収集していますし、『2045年問題』(松田 卓也、廣済堂出版)や『AIの衝撃』(小林 雅一、講談社)など、少し先の未来を見据えた書籍を好んで読んでいます。やはり、常に未来に目を向けていないと、私の目標であるオピニオンで業界をリードしていくことも、業界の新たなキーワードを自ら創り出すことも不可能となりますから。

【プロフィール】林雅之
NTTコミュニケーションズ クラウド・エバンジェリスト
地方で中小企業の営業ののち、マレーシアにて法人営業および国際イベントの企画・運営に従事。組織再編後、事業計画、外資系企業や公共機関の営業、市場開発などの業務などを担当。政府・地方のクラウドおよび情報通信政策関連の案件担当を経て、2011年6月よりクラウドサービスの開発企画に従事。2014年10月現職に。

画像: ITパーソンの未来は人脈にあり - ナレッジワーカーラボ

ITパーソンの未来は人脈にあり - ナレッジワーカーラボ

NTTコミュニケーションズ
エバンジェリスト
林 雅之氏
IT系メディアでの寄稿・ブログの展開、セミナーでの講演を精力的にこなし、クラウド業界のオピニオン・リーダー的な存在として広く知られる林雅之氏。同氏は2014年9月、勤め先のNTTコミュニケーションから「エバンジェリスト(伝道師)」の肩書きを正式に得た。そんな林氏の話は、エバンジェリストとしての自身のこだわりから、クラウド業界の動向まで多岐に及んだ。ここでは、そのインタビュー内容を2回にわたってリポートする。
始まりは上司からの一言だった
— 2014年9月から名実ともに、NTTコミュニケーションズのエバンジェリストになられましたが、それによって何か変化はありましたか。
最大の変化は、社内での認知度が上がったことです。例えば、社内で人とすれ違うときに、「あっ、会社の公式ページに載っていたエバンジェリストの林さんですね」と声をかけられるケースが増えています。また、「お客様のところに訪問するので同席してほしい」、あるいは、「エバンジェリストとして中立的な意見が聞きたい」といった依頼の連絡が、社内の各所からくるようにもなりました。
— その変化は逆に意外ですね。クラウド業界での林さんの知名度は、以前からかなり高かったと思うのですが。
そう言っていただけると、とても嬉しいのですが、外での私の活動は、社内ではあまり知られていなかったのが実情なんです。
— それでも、エバンジェリストに任命された理由はどの辺りにあるのですか。聞くところでは、「エバンジェリスト待望論」が社内にかねてからあったとのことですが。
実は、「うちにも、エバンジェリストを置いたほうがいい」と言い始めたのは、私なんです。
— それは、自らエバンジェリストになるために、なんですか。
うーん、そうだったら、なかなかの策士と言えますが、残念ながらそうではないんですよ(笑)。声を上げた時点では、まさか自分がエバンジェリストに指名されるとは思っていなかったんです。結果的にそうなっただけと言えますね。それに、社内での私の立場はエバンジェリスト専任ではなく、あくまでも本業は自社のクラウドサービスの広報・宣伝とマーケティングです。仕事の7割がその業務で占められ、残りの3割でエバンジェリストとしての仕事をこなすといった格好です。
— それでも、エバンジェリストが必要とされた理由は何なのでしょうか。
やはり、複雑で分かりにくいITサービスを、お客様目線でわかりやすく伝える立場の人間が必要だったからです。ちなみに、2014年10月の段階で、私も含め4分野4名のエバンジェリストが任命されています。
— そんな中で、林さんが(エバンジェリストとして)最も大切されていることは何でしょうか。
1つは、クラウド業界の発展のために、率先して有益・公正な情報を発信し続けることです。ですから、自社の宣伝はさて置いても、お客様の課題解決につながるクラウドのサービスを積極的に紹介していく。それが、エバンジェリストとして当然の役回りだと考えています。
— エバンジェリストの肩書きを持つことで、大変なことは何かありますか。
周囲から、「何でも知っている」と思われることすね(笑)。私は、あくまでもマーケティング系のエバンジェリストです。ですから、例えば、技術の深いところの知識になると、やはり研究者や腕利きのエンジニアにはかないません。
お客様からは、技術だけではなく、クラウド関連の法律から業界動向に至るまで実にさまざまなご質問を受けますし、依頼される講演のテーマも多岐に及んでいます。そのたびに、いろんなことを勉強させていただいているんです。
— ところで、エバンジェリストとしての土台を築くきっかけは何だったのでしょうか。
実を言えば、かつての私はとても内向きな人間でした。変わるきっかけは、30代半ばの私に当時の上司が投げかけた次の一言です。
「もっと外へ出て、いろんな人に会ったほうが将来のためだぞ」
この言葉で目覚めた私は、さまざまな社外の勉強会や研究会に参加するようになり、人脈が自然と広がっていきました。また、ある勉強会で講演した永井孝尚氏(書籍『100円のコーラを1000円で売る方法/発行・発売:KADOKAWA』の著者)が、「ブログは毎日書いたほうがいい」と話されていたので、「なるほどそうか」と影響を受けて、毎日ブログを書くようにもなりました。結果、「ブログを毎日書くIT業界人がいるぞ」と注目されるようになり、講演などの依頼が来るようになったということです。
“くらうどん”他、林氏が関わったNTTコミュニケーションズの販促グッズ。
【プロフィール】林雅之
NTTコミュニケーションズ エヴァンジェリスト
地方で中小企業の営業ののち、マレーシアにて法人営業および国際イベントの企画・運営に従事。組織再編後、事業計画、外資系企業や公共機関の営業、市場開発などの業務などを担当。政府・地方のクラウドおよび情報通信政策関連の案件担当を経て、2011年6月よりクラウドサービスの開発企画に従事。2014年10月現職に。
国際大学GLOCOM客員研究員
社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー
エバンジェリスト | NTT Com 企業情報
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